CASE WORK

CASE : 1音読な苦手なAさん

文章を読んでいる時に、行や列を読み飛ばしたり、
繰り返し読んだりしてしまい、結果的に音読を嫌がったり、泣いてしまう事例。

  • アセスメント前の見立て
    読む練習が足りない。
    文字を覚えていない
    (読めないからとばす)。
    努力が足りない
  • アセスメント前の支援方法
    文字を覚えるための学習
    繰り返し音読練習を行う
    繰り返し読み書きの学習を行う
  • アセスメント後の見立て
    「見る力」に弱さがみられる。

POLARIS PLUSの支援方法

音読の際に入ってくる視覚情報を減少させ、まずは本人の負担を軽減する(色画用紙でガイドを作成)。
負担軽減によって学習意欲の低下も防止させる。

LESSON後の変化

  • 宿題を完了でき、達成感(自己効力感)を感じることが出来るようになった。
  • 親から褒めてもらえるようになり、自己肯定感の高まりをみせた。
  • 習得文字数を増やすなどの次のステップに進めるようになった。

CASE : 2九九が苦手なBさん

九九がなかなか覚えられない事例。

  • アセスメント前の見立て
    学習不足。
    努力が足りない
  • アセスメント前の支援方法
    九九の計算問題を繰り返す。
    暗唱を繰り返す。
    お風呂、トイレに九九表を掲示する。
  • アセスメント後の見立て
    「見る力」に弱さがみられる。

POLARIS PLUSの支援方法

・数字の複雑さを減少させる(聞き分けにくさを把握)。
 4 → し     7 → しち ひち
 1 → いち     7 → しち ひち

4の段は「よん」。7の段は「なな」の読みに統一する。

LESSON後の変化

  • 九九をマスターすることができ、達成感(自己効力感)を感じることが出来るようになった。
  • 周囲から褒めてもらえるようになり、自己肯定感の高まりをみせた。

CASE : 3傘をさせるようになりたいCさん

傘を持っても横に倒れてしまったり、傘の開閉ができず、また、傘の開閉を怖がる。

  • アセスメント前の見立て
    傘の開閉などは単純な慣れや練習の問題である。
  • アセスメント前の支援方法
    傘の使用方法については、練習で習得していく。
    方法に工夫はなく、ただ練習をおこなう
  • アセスメント後の見立て
    体幹と指先の使い方に「困り事」があると仮定。
    傘を持つ際の握り場所からの支援が必要。

POLARIS PLUSの支援方法

  • 体幹を整える。
  • 指先の動きを確認し、身体全体、特に上肢の粗大運動をLESSONに取り入れる。
  • 持ち手の形状を変える。
  • 持ち手に正しい持つ場所の目印をつける。
  • 子どもの好きなものを傘に取り入れ、訓練ではない楽しい時間にする。

LESSON後の変化

  • 雨の日も傘をさす楽しさを感じるようになった。
  • 雨の日のお出かけLESSONに移行できるようになった。
  • 得意気に傘を開閉し、自己肯定感の高まりをみせた。